人権を大切にする道徳教育研究会は、小学校、中学校のもうひとつの道徳指導案を提示したいと考えました。

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なんだろう なんだろう 「しあわせ」ってなんだろう

1.本教材について
 光村図書 5学年 106ページ 
▼本教材のテーマは「しあわせ」、「幸福」である。学習指導要領の内容項目に「幸福」という言葉はないが、道徳教育の目標の中に「豊かな心を持ち」という言葉が入っており、また、新指導要領が育成すべき資質、能力の柱の一つは「どのように社会・世界とかかわりより良い人生を生きるか」ということなので、「しあわせ」「幸福」は充分道徳教育のテーマになり得ると思われる。倫理学でも「良い人生とは何か」、それは幸福に生きることなのではないか、という問がテーマとして扱われてきた。内容項目の「自分自身に関すること」で扱われるべきではないか、と思われる。  
▼教材はヨシタケケイスケの絵によってさまざまな「しあわせ」を提示している。その上で「しあわせは、自分の考え次第でいつでもつくることができるのではないか」と結論めいたものも提示している。具体的ないくつかを「しあわせ」として提示されているので、子どもたちとともに「しあわせ」を具体的に考えたい。
2.本教材を使用する場合、特に注意すべきだと考えたこと ▼話の内容から考えて子どもたちが調べたりすることによって新たな視点が出てくることは考えにくい。子どもたち同士の経験に基づいた対話を活発に行い、さまざまな視点を発掘するようにしたい。  抽象的な対話にするのではなく、具体的にかんがえたい。また、「しあわせ」は気持ちの持ち方次第、などといった結論を出さないようにしたい。なお、指導過程でも紹介したが5年生「誰もがしあわせになれる社会を」は本資料とあわせて取り上げると良いと思う。  ▼教材を読み解く際、「しあわせであるかどうか」という基準で考えることもできる。例えば6年生で扱う「手品師」で、手品師はしあわせか?5年生で扱う「アンパンマン」のアンパンマンは?「おばあちゃんからもらった命」のめぐみさんはどうしたらしあわせになれるだろうか。4年生で扱った「泣いた赤鬼」の赤鬼は?青鬼は?「花さき山」の「あや」は?「そよ」は?「ふたごの赤んぼうの上の子は?下の子は?
3.ねらい ▼教材を読み解き、子どもたちの感想を聞き取る中でさまざまな視点に気づくこと、子どもたちが自由にいろいろな意見を言い、それをしっかり聞き取る、という学習活動を行うことをねらいとする。
4.指導過程
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