小学校 道徳教科書の学校図書 かがやけみらい(小学校)の教材、「わたしの 学校,いい 学校」の内容です。

小学校 道徳教科書

学校図書 かがやけみらい

わたしの 学校,いい 学校

内容項目 主として集団や社会との関わりに関すること
よりよい学校生活、集団生活の充実
学図2年活動_ページ_01
1.本教材について ▼トットちゃんが通っているトモエ学園をよその学校の男の子たちが,「トモエ学園ボロ学校!入ってみても,ボロ学校!」とはやす歌を歌う声が聞こえた。トットちゃんが,何となく「トモエ学園,いい学校!入ってみても,いい学校!」と歌い始めると,校庭にいたみんなも一緒になって楽しそうに歌った,という話です。

▼「窓際のトットちゃん」を始めから読めば、トットちゃんが,「いい学校」と歌ったのは,悪口を言われて思わず言い返したのではなく,気持ちを切り替えて前向きに考えようとしたわけでもなく,体験に基づいたトットちゃんの本当の気持ちが心からあふれてしまって口をついて出てきた,というふうに読めます。けれども,別冊には「学校生活をもっと楽しいものにするために,どのような気持ちをもつことが大切でしょう」という発問になっていて,気持ちの持ちようによって学校生活を楽しくする方向で発問が作られています。気持ちのもちようで楽しくなるくらいのことならば問題はないわけで,本当に子どもたちが学校で辛かったり苦しかったり追い詰められたりするのは,多くの場合,学校や教師の側に原因があることが多い,という自覚をもたなければいけないと思います。子どもたちに無理やり「いい学校だ」「楽しい」と言わせても意味がないのです。

▼また,意地悪な歌を歌った男の子たちは,「いじわるをすることはいけないことだ」ということが「理解」できていないからいじわるをしたのでしょうか。「理解」すればいじわるをしなくなるでしょうか。子どもたちの「問題」といわれる行動の原因を子どもたちの心のあり方だけに求めるのではなく,そういう心のあり方にさせてしまったものは何なのかを,教師が社会的な課題としてとらえたうえで、子どもたちが自分や友達の体験を話しあい,社会的な問題として考えていけるように方向付けしていくことが必要ではないでしょうか。
2.本教材を扱う際に、特に注意すべきだと考えたこと ▼「明るく元気に,前向きな気持ちで毎日を過ごす」といったような心のありようだけによって,学校が楽しくなっていい学校だと思えるのではないと思います。たんに気持ちのもち方を考えたり変えたりするのではなくて,学校が楽しくなっていい学校にするために,自分はどう行動するのかを考えさせたいと思います。
▼教師は,子どもに変容を求める前に,子どもたちの小さな声がしっかり聴き取れているだろうか,どきどき,わくわくが毎日の教室の中にあるだろうか,と自身を問い直し,自身を変える努力をする教材を考える必要があるのではないかと思います。
©2018 人権を大切にする道徳教育研究会
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