小学校 道徳教科書の日本文教出版  いきるちから(小学校)の教材、「およげないりすさん 」の内容です。

小学校 道徳教科書

日本文教出版  いきるちから

およげないりすさん 

内容項目 主として集団や社会との関わりに関すること
友情、信頼
2年生(日本文教出版)
1.本教材について
 内容項目:主として集団や社会との関わりに関すること―公正、公平、社会正義
(光村図書 2学年 74ページ 学研未来 2年 12ページ )
内容項目:主として人との関わりに関すること―友情、信頼
(教育出版 2年 50ページ 日本文教 2年 24ページ 広済堂あかつき 1年 60ページ )
光村図書掲載の教材では「かんがえよう」という欄に「みんなとなかよくすることの大切さについて、考えましょう。」と書かれている。また、「しまであそんでいてもちっとも楽しくない三びきはどんなことをおもっていたのでしょう」と問いかけてもいる。 しかし、子どもたちに自由に感想を言ってもらえば、りすさんがいないと楽しくない“という感想以外にも“あそんでいればりすさんがいないことなどわすれてしまう”“りすさんがおよげないのだからしょうがない”などさまざまな感想が出てくるのではないだろうか。 この話には不思議なところがある。なぜ島に遊具を置いたのか、という点だ。遊具を置いた人は泳ぐ以外に島に行く手立てを考えなかったのだろうか。道徳の教材には徳目を教えやすいように無理のある設定をつくる場合があるがこの教材もそうである。2年生では話しの設定自体を問題視するのは難しいかもしれないが、与えられた設定を鵜呑みにせず、検討してもよいのだ、ということは覚えておきたい。
2.本資料を教材として使用する場合、特に注意すべきだと考えたこと 話の内容から考えて子どもたちが調べたりすることによって新たな視点が出てくることは考えにくい。子どもたち同士の対話を活発に行い、さまざまな視点を発掘するようにしたい。 対話の中でも次の点には注意したい。一つは教材が「しまであそんでいてもたのしくない」と子どもたちの気持ちまで決めつけている点である。教師は問いかけの仕方を工夫するなどして自由に気持ちを表現できる雰囲気をつくりたい。もう一つは「およげない」ことをバリアと考えればバリアを乗り越えるためには回りの人間の好意を当てにするしかないのか、という点である。 こどもたちが自分の意見を自由に表明し、対話の中で考えを深める経験がもてれば良いのではないだろうか。
3.ねらい 教材を読み解き、子どもたちの感想を聞き取る中でさまざまな視点に気づくこと、子どもたちが自由にいろいろな意見を言い、それをしっかり聞き取る、という学習活動を行うことをねらいとする。
4.指導過程
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